GoogleはChromebookのセキュリティの素晴らしさを大々的にアピールしていますよね。Chromebookが安全なのは事実です。Chrome OSは全てのアプリケーションを独自のサンドボックス環境で実行するため、システムの他の部分は変更されません。また、Chrome OSは.exeファイルを実行できないため、ほとんどのマルウェアはChromebookにインストールできないような仕組みになっています。このようなセキュリティ対策により、Chromebookがウイルスに感染するのはほぼ不可能なのです。
しかしChromebookのユーザーはセキュリティの脅威から100%安全なのでしょうか?
- いいえ、対策しなければ危険です!
Chrome OSの端末自体はウイルスに感染しにくいのですが、Chromebookのユーザーでもスパイウェア、フィッシング詐欺、データ漏洩などからは身を守れません。サイバー犯罪者はクロームブックでも個人情報を危険にさらしたり、データを盗んだり、ネットのアカウントをハッキングしたりできるのです。
他にも以下のような脅威に注意する必要があります。
- 偽のChrome拡張機能
- 詐欺のAndroidアプリ
- データを盗み取るフィッシングサイト
- サイトのトラッカー
- 保護されていない公共Wi-Fi
幸い、Chromebookを保護できる高品質なセキュリティソフトがいくつかあります。今回私たちはChrome OSに対応している多数のセキュリティアプリやブラウザ拡張機能を調査し、Chromebookのユーザーが直面する最新の脅威についても詳しく調べました。
分かったことをご紹介していきます。
Chromebookにオススメのセキュリティソフト:トップ3ランキング
- 1.🥇 Norton:2020年にナンバーワンのChromebook向けセキュリティソフト.
- 2.🥈 TotalAV:良質なマルウェアスキャナがあり、VPN付き。
- 3.🥉 Bitdefender:使いやすく、インストールと同時に全アプリをスキャン。
Google PlayストアやChromeウェブストアに潜む危険なアプリ
ChromebookはGoogle PlayストアだけでなくサードパーティのアプリストアからもAndroidアプリをインストールできます。しかし、サードパーティのアプリストアは詐欺アプリや安全でないアプリがあることで有名ですから、このような規制されていないアプリストアは避けるべきです。
しかしGoogle Playストアも100%安全とは言えません。
Googleはセキュリティ対策に取り組んでいますが、毎日何百もの悪質なアプリがGoogle Playストアにリリースされています。このような偽のアプリはネットの利用状況をトラッキングしたり、クレジットカード情報を盗んだりするなど、様々な危害を加えているのです。
また、Chromeウェブストアの有害なブラウザ拡張機能もChromebookの脅威です。悪質なブラウザ拡張機能にはフィッシングサイトへのリンクがあったり、スパイウェアやアドウェアが含まれていたりします。
Googleのアルゴリズムは多くの不審な拡張機能をブロックしていますが、サイバー犯罪者は色々な手法でGoogleの対策措置を乗り越えています。
中でも頻繁に見られる方法は、すでに評判の良い拡張機能やアプリに扮してマルウェアをインストールさせることです。実際、私がこの記事のために調査していたとき、NortonのSafe Web拡張機能を真似たスパイウェアをインストールしそうになってしまったほどです!
Chromebookのセキュリティ対策を100%にする方法は?
Chromebookを完全に保護するのに必要な機能がすべて含まれているセキュリティソフトはあまりありません。今回の調査では、フィッシング対策、データ漏洩スキャン、アプリのモニタリング、VPN、ウェブトラッカーのブロック機能、Wi-Fiスキャナがあるアプリを探しました。Chromebook向けセキュリティソフトをすべて調査した結果、オススメできるサービストップ3はこちらです!
🥇1. Norton モバイルセキュリティ:これはChromebookにナンバーワンでオススメのセキュリティツールです。アプリや拡張機能をダウンロードする前に、不審な動作をしないかスキャン・分析するツールが含まれています。私がアプリの調査をしていた時、NortonのオンデマンドスキャナがGoogle Playストアにいくつか不審なアプリがあると警告してくれました。位置情報をトラッキングする広告ブロッカーや偽のネットショッピングアプリが実はブラウザベースのランサムウェアだったりするため、油断できません。
Nortonモバイルセキュリティだけダウンロードすることもできますが、低価格のNorton 360デラックスパッケージの方がお得です。複数のデスクトップパソコンやモバイル端末を保護できますし、機能も充実しています。VPN、パスワードマネージャー、クラウドストレージ、ペアレンタルコントロールなどが含まれています。
🥈2. TotalAV:Chromebookユーザー向けの便利な機能が豊富なサービスです。リアルタイムのアプリモニタリング機能は悪質なアプリや拡張機能から守ってくれるので便利です。インストールすると動作が変わってセキュリティを危険にさらす偽のアプリなどの対策になります。TotalAVのVPNも感心しました。安全な暗号化、30個以上の国際サーバーなどの特長があり、アメリカでヨーロッパのサーバーに接続していた時もインターネット通信はほとんど遅くなりませんでした。
🥉3. Bitdefenderモバイルセキュリティ:Autopilotモードで、インストール時に新しいアプリを自動でスキャンし、オンデマンドでスキャンすることもできます。調査でBitdefenderはGoogle Playストアの不正なアプリをいくつか見つけることができました。また、Bitdefenderでは毎日200MB通信できる無料VPNがあり、一番近いサーバーに自動で接続してくれますが、性能はあまりよくありません。しかしプレミアムVPNは素晴らしいでしょう(チェックアウトの際に購入できます)。アメリカのNetflixなど、複数のサーバーに接続して地理制限のあるストリーミングサービスにアクセスできましたし、通信速度も遅くなりませんでした。
Chromebookを保護したい方へ3つのアドバイス
良質なセキュリティソフトを使うほかに、Chromebookを使う時にデータを保護する方法を3つご紹介しましょう。
- 1. Chromebookが古い機種だと新しいモデルよりセキュリティが脆弱です。リリースから約6年経ったChromebookはアップデートされませんから、端末自体はまだまだ使えても定期的なアップデートやセキュリティパッチなしではどんどんセキュリティが弱くなってしまいます。新しい端末に買い替えることが最大のセキュリティ対策になります。
- 2.サードパーティのアプリストアからChromebookにアプリをダウンロードしないようにしましょう。Googleで検索すると、アプリストアはいくつか見つかります。Google Playストアで有料なのに無料でダウンロードできるアプリが見つかったりしますが、ネットの世界ではタダより高い物はありません。有料であるはずのアプリが無料だと、バグが多かったり、最悪の場合、データを収集されたり、ブラウザをハイジャックされたり、ハッカーにオンラインアカウントの機密データにアクセスされてしまいます。
- 3. デベロッパーモードを有効にしないようにしましょう。きちんと理解していなければデベロッパーモードを有効にしてはいけません。デベロッパーモードを有効にするとハッカーがChromebookのシステムに変更を加えられるようになってしまい、Chromebook特有のセキュリティ対策が無意味になってしまいます。アプリをインストールする前に「デベロッパーモードを有効にしてください」と表示されたら、確実に信頼できる場所からダウンロードしていることを確認する必要があります。
2020年オススメのChromebook向けセキュリティソフト:
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